(子どもが書いたお話です。題名はないそうです。)
ふるる

 むかしむかしと言っても、きのうのきのうくらいカマキリ一家が仲よく草むらの中でくらしていました。今日も父さんカマキリがかりにでかけていきます。「いってらっしゃい。」と母さんカマキリ「いってらっちゃーい。」と赤ちゃんカマキリの兄弟。
 父さんカマキリが歩いていると小さな赤くておいしそうな木の実があったのでひろってカマキリじるしのマイバックに入れました。どんどん歩いていくと田につきました。ちょっと一休みして水をくもうとした時、目の前に害虫のイナゴがあらわれ父さんカマキリは、まよわず自まんのカマでつかまえました。イナゴをかかえてまた、歩きはじめました。すると友達のハチとで会いました。父さんカマキリは、赤い小さい木の実を分けてあげました。ハチはおれいに、ほっぺがおちそうなくらいおいしいハチミツをビンにつめてくれました。空は夕焼けになっていたので父さんカマキリは帰る事にしました。家につくと庭に赤い小さい木の実を一つぶ植えてみました。そして家の中に入ると子どもたちがいっせいに「おかえりなさーい!!」と言いました。子どもたちの目がキラキラしています。おなかがへっていたのです。父さんカマキリは、母さんカマキリにご飯の材料をわたすとすぐに、ご飯のしたくをはじめました。イナゴと木の実いため、ハチミツのスープなどカマキリにとっておいしそうな物ばかりです。
「おいしーい!!」
「あまーい!!!」
「うまい!」
子どもたちは満足そうです。食べおわると子どもたちは
「おやすみなさーい」
と言いすぐにねてしまいました。
父さんカマキリ母さんカマキリもいっしょにねました。
「ジリリリリンジリリリリン」
朝の目ざまし時計がうるさくなりました。
今日もまた父さんカマキリがかりに行きました。家をでると目の前に昨日植えたばかりの木の実が木になっているではありませんか!さっそく父さんカマキリは登ってみるとにじ色の木の実がなっていました。それをつんで売ろうと考えたその時カブト虫が2ひきほどやって来て
「どけどけ!それはオレたちの物だ!!」
と言い食べてしまいました。
父さんカマキリがしょんぼりしていると母さんカマキリが
「お金がなくても愛情があればいいでしょ。」
となぐさめてくれました。

おしまい


散文(批評随筆小説等) (子どもが書いたお話です。題名はないそうです。) Copyright ふるる 2009-06-12 13:04:55
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