息継ぎ
たもつ
さりさりと幼い
草はいく
草むらの中を
食卓に斜めに降り注ぐ
花のような物体
の匂い
それらはすべて
私の位牌なので
私は残さずに
食べなければならない
生きていくことは
途方もない何かの間違い
豚足のような坂道を駆け下り
夏日の集落へと向かう
さりさりと幼い
草はもう
息継ぎしかできない
自由詩
息継ぎ
Copyright
たもつ
2009-06-12 08:33:25
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