俄か雨乞いなどするものでない、仰ぐ空色
吊り橋の片側に立ち尽くす思念たるや、遣らずの雨
宿雨が霞むほど気配が際限無く変わる
嗚呼、満身創痍
火花散る屑星いくつ数えたろう
ひしゃげた如雨露の口で撒いた薄水の如く旱天の慈雨に乱れた夏枯れ
まさに櫛風沐雨の様相を呈したに目眩も甚だしく
それならば地団駄踏むより自堕落で居たかったと
椿象は匂った
驟雨に踊らされぬか喜び
あめんぼうに最終形かと語りかけた河川の畔で自我に返る煙雨
激動の時代を飲み干した猛者たちの俯瞰に見なされれば
我は所詮、翻弄か陶酔か、その際どい交錯の廉価でしかない
とかく濛雨は我が身の振り絞った血涙と思いがちだ
そこに至るに余りに趣き煽るる情景だった
がなり立てる何かが仰々しく充満していた
故に何もない空間に
まどろっこしくも創り上げてしまった虚構
巫山戯ながらあざとく面従復背の衆の陽極にも微動だにしない陽性梅雨
嗚呼、満身創痍
火花散る屑星いくつ数えたろう