Etudes Op.10 No.3
瑠王
潤いを忘れたグラス
壊れた時計とその向こうで刻一刻と沈みゆく太陽
空白を綴る日記、封をされたままの手紙
赤錆びに自由と風を奪われた風見鶏
扉を失ったアンティックの鍵
弾き手のいないエチュード
想いをめぐらすばかりの旅の計画
季節を終えた向日葵 (その種達)
自由を叫ぶ若者達の自由
けむりのようにさめてしまったどんな熱も
生まれてから目にしてきたどんな永遠も________
二人の新しい始まりの、やんごとなきに比ぶれば
自由詩
Etudes Op.10 No.3
Copyright
瑠王
2009-06-10 14:34:38