千古不易
月乃助
想いの求める
伸び散らかった
指に
天空がからまる
藤の房に落ちる花穂は
千を満たす薄紫
揺れ惑う光の穿孔
押し分ける風の僣上
万香が芳しく流れる果てに、
空の軌跡は、
漸減(ざんげん)
ぷっつりと
静かに終わっていた
自由詩
千古不易
Copyright
月乃助
2009-06-09 01:47:36
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