深甚の音(しんじんのね)
月乃助
悲しみの振鈴は、
心の枝に下がったまま
延々と深々
鳴り止まず
香華に
神饌(しんせん)を求めても、ありかも分からない
親疎の街で糧を得
毎夜、飯を炊(かし)ぐ
化育を願い
迅雷を待ちわびる
いつか、時効が
その音を
消し去ってくれるまで
自由詩
深甚の音(しんじんのね)
Copyright
月乃助
2009-06-07 12:55:13
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