水月
湖月

月ひかる波
うつる姿に
手をのばせば
とおくかなしい雫が手のひらを濡らし
近付けば
姿を壊す
 
本当に欲しいのは
あなたによく似たその水面

光る姿を目蓋に焼いて

日が昇るまでに心へしまう


自由詩 水月 Copyright 湖月 2009-06-07 01:25:24
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