わくらば
たりぽん(大理 奔)
さようならと言うことが
お別れではないように
決められた夜明けは
訪れないのです、私の朝に
どんな明日が来るのか
誰も知らないから
眠れない夜も
夢見る眠りも
明けてしまえばまぶしいのでしょう
よりそってささやきたい言葉も
遠く伝えたい手紙も
同じ温度を生み出すのだと
信じること
伝えたいと思う気持ちが
さようならと言わせたなら
黙って手を振って
私は旅立つでしょう
それはお別れではないから
ありきたりの言葉でよりそって
私が決めた道程と
あなたが決めた故郷への
長い長い旅を
探しながら生きるのです
ちってゆくわくらばも
土に帰れば、また