部屋と
KETIPA
泣い て いた
多くの人が泣いていた
でもこんな羽毛のような悩みで泣いているのは自分だけだと
また多くの人が そう確信して泣いていた
自分だけだと 確信して泣いて
石の粒子が隙間からしみだす水を い
精神安定剤のように服用する
泣いている時だけ自分のことが少し好きになれた という偽り
自分だけ だと泣いていた
自分だけだ と泣いてい た た
彩度の低い冬に
しめしめと泣いていた
星の群集を見上げて泣いている自分は
氷混じりの大気に装飾されていた虚栄の、
一歩成長したか のように滴らせた涙はもう戻らないんだよ
ということを最初に言ったのは君ではないよ。
片隅が好きだと言い張る 理解されないはずだと
という偽り
泣いていた部屋 と、
の
公然の密会
自由に生きていたつもりが実はとても不自由に生きていた
ことに気づいた時に泣いていた
のは、
ということを最初に言ったのは君ではないけれども。
に
。