ゼリー
つゆ
あかやきいろや紫色の真空パック。
口に当てて押しながら息を吸い込むんだよ。
スポンと外れてこっちに来るよ。
奥のほう。
うまく噛めなくて喉の後ろでダンス。
噛んでもいいし、噛まなくてもよし。
喉ごしのよい透明がツルーとお腹の下に落ちて行くのが冷たいダンスでわかるのさ。
そんな時生きているって感じたりして。
何気なくて単純でこんな簡単なことで生を実感できるとは。
夏になってね、キンキンに冷凍庫で冷やしたのを食べたら一体どうなってしまうんだろうと思ったり、思わなかったり。
自由詩
ゼリー
Copyright
つゆ
2009-06-01 23:35:11