かみふうせん
山崎 風雅
しろいころに
みらいへとばした かみふうせん
いつのひかにみたかみのけのうしろには しんじつってかいてあった
みらいをうたがいつづけるひとたちの きょじつ
さみだれのひに
ああ
ああ
ああ
みらいへとばした かみふうせん
ここには
とんでこないけど
このよるを こえたさきのまたさきに
まようことのないせかいが
くるのか こないのか
そんな
ことにさえ
まよわない
せかいが
あったら
そんな
じぶんかっては
ゆるさない
ゆるされない
みらいへ とばしたかみふうせんを
ひろいに
いっしょにいってくれるのなら
それなら
そんな
くうそうは
ゆるさない
ゆるされない
なぜ
このみちをつづけるのか
そんな
ぎもんは
けす
けされる
きえていく
いつのひか
つながりつづける
てんきのように
あめのひにも
はれのひにも
それがおわらないことを
しんじきれること
それだけは
ゆるしてほしい
かみふうせん