ひどくもろい物
つゆ
朝露に濡れた蜘蛛の巣が、日の力を借りて宝石の塊へと変わる瞬間。
光の粒は眩しそうにまばたいた。
ポロポロ零れ落ちないで。
優しく包むからどこかへ行かないで。
そっと触れてギュッとつぶす。
儚いものを愛でたいのに壊してしまいたくなる感情がわき上がる。
自由詩
ひどくもろい物
Copyright
つゆ
2009-05-31 00:00:39