ノート(かいだん)
木立 悟
階段で倒れた人
思うのは誰のこと
目を閉じたその顔
道を飛べない車と
何もできない人々
どうでもいいざわめき
音は去り ぞろぞろ
雨のなか元の居場所へ
雨の数だけ遠く離れて
道の上で 音は途切れ
車は夜へ進む
目を閉じた顔を乗せて
自由詩
ノート(かいだん)
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木立 悟
2009-05-29 17:35:13
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