シャーマンどもは扉を開けない
竜門勇気
手が
手が震える
震戦は晴れた九月の夜みたいだ
明確で 間違えようの無いことを隠してる
爪の先に焦点を合わせられなくなって
初めて不便だと思った
逃げる者追う者も
僕には同じに見える
走って消えていくだけ
視界の端と端は繋がってて
彼らは右から左へ
際限の無い白痴を刻んでる
まぶたの裏まぶしい
今日も光の中で寝る
ってなわけで
自分探しの旅へGOGO!
と洒落こんじゃったりすんのね
僕はここで壊されねーように
うずくまってるから
ここ以外 僕の言葉以外へ出かけてってくれ
王様はいつも一人
君もいつも一人ぼっち
まだ震えてんな
手が
指先へ向けてゆっくり自分が薄れていく
みたいな
白い斑点に覆われてまるで月球儀だ
みたいな
ブツブツが振り払われて自棄んなる
もうじきそれも終わる