『鉄砲魚に跨がっていたら〜』
Leaf



A)
暖気してる間も醒めない/鉄は塊り
換気してる間も察しない/手付かずの雨乞い

息をしないなんて/囈(うわ)言(ごと)云うなよ
空ばかり請うなんて/蔑むなよ


B)
どうやったって貞操迷走は/萎えてくんだ
どう遺棄したって瞑想薬草で/消えてくんだ


A')
霞み草だと儚そうで/勇み足だが
嗅ぎ煙草吸うが吐きそうで/帳尻合わせさ

見えない紫煙を濾過す/濾せないよ
癒えない未来を譲渡す/課せないや


サビ)
ややもすれば/ひざまづいて/揺らし合った響き
震える度/縺れ合った/懇願伏して何の為ぞ


A)
ここは戦場じゃないけれど/不機嫌に脱力
藻屑にはならないけれど/親不知は壊滅


水槽に血清溶かして/バツが悪いのかと
表層で膠着したって/虫の息絶え絶えかよ


B)
どうやったって上昇機運は/絶えてくんだ
掻き消したって闘争気分で/冴えてるんだ


サビ)
ややもすれば/ひざまづいて/揺らし合った響き
震える度/縺れ合った/哀願伏して誰の為ぞ

互いに膝/突き合わせて/夢描いた背景
震える度/擦れあった/懇願伏して何の為ぞ


B')
掘削しないと/沈んでくんだ
点眼しないと/沁みてくんだ

見上げながら/シタの方へ
見上げながら/シタの方へ

《Guitar》

B'')
潜ったなら藻喰ってやる/跨がったなら綾なってゆく
潜るなら巡るまで そりゃ/捲くるなら捲れ ほら

曖昧な/垂迹(すいじゃく)やら
媒介は/俗塵だろ
逢いたいな/衰弱なら
大概は/属人だろ

掘って/放って/掘って/放って
撃って/唸って/撃って/唸って

あの流木の影で/見つからないよな

いつまででも砂礫に/埋もれていたいよ




〜grapevine/lambを聴きながらパターン/part2でした。


自由詩 『鉄砲魚に跨がっていたら〜』 Copyright Leaf 2009-05-22 21:18:28
notebook Home