鉛筆くん。。。。
ヨルノテガム







 その頃・・・・







  「 さよなら、えんぴつくん 」  作 (ボク)


   (どこにいっちゃったの?)

   書けば書くほど
   失くなっていくはずなのに
   書けば書くほど
   キミはえんぴつらしくなって

   ボクは同時に 書けば書くほど
   人間らしくなって。

   (待って!)

   えんぴつくんが消えかけても
   大人になったボクが見るキミの姿は
   いつまでも長い削りたての細いキミだった
   ボクが「鉛筆くん」になれたのは
   元気なキミがいてくれたからだ

   えんぴつの最後 なんて気にしないで
   大人になってしまったボクは 何にも変わっていないんだ

   (えんぴつくん、 どこ?)

   手に納まらなくなってゆくキミへ、さよなら
   手の中にいてくれてありがとう
   あの感触をありがとう
   太い線や細い線をありがとう
   なめらかな線と落書きをありがとう、あの頃の筆圧ヒドかったよねw。

   ありがとう って書けて、まだまだ

   ありがとう

   ボクね 時空を越えて

   もっと話したいことが たくさん あっ

   (  えんぴつくん!! )

        ・
        ・
        ・
   (さよなら、えんぴつくん、さよなら・・・)



        ・
        ・
        ・
   ( ここはどこ? 暗闇? ボクは大人になったの?

     まだ こどもなの? )


        ・
        ・
        ・

   ( バイバイ えんぴつくん )

        ・

        ・

   ( サンキュ、メルシ― 。)

        

        ・


        ・

   ( 何処にも姿ないキミ、 もうさよならなんだねっ!

     そんなの ヤダ ヤダ )

        ・

        ・        

   ( でも もう会えないんだ )


        ・

        ・

   ( だから ありがとう、 アリが十匹 )
        

        ・

        ・

   ( お腹すいてきたけど、キミのこと 忘れないよ )

        ・

        ・

        ・

  ( おフロ入りたいな、 あっ そういえば えんぴつくん ありがとう)

        ・
        ・

  ( 背中の届かないところかくときの 短い棒・・ ありがとう )


        ・

        ・

  ( ・・・その他・・・ その他・・・ えんぴつ? 何それ )

        ・

        ・
  ( ありがとう・・・・こんちくわ・・・・ こんばんは・・・)

        ・

  ( アリ―、、ナシ、、、アリ、、、ナシ・・・・・なし? )

        

   「!!!うるせえよ!!! いつまでぶつぶつ言ってんだよ!!」

  と耳の上から声がする 「!!!えっ えんぴつくん!?!!!」

  (ボク)が急いで右耳の上に手を伸ばし細長いえんぴつに触れたとき
  ビビっと電流は走り (ボク)は「鉛筆くん」になっていた!!!


   「書けば、書くほど!!!」


         
嗚呼 お決まりのパターンって なんてステキ!!
よい子のみんなもあきらめちゃダメだよ! たとえキミが
シャーペン派であっても!!!


                  シーズン1 終




 *風雲急の壮大なポエジーの抽出、ノスタルジーは終わらない
  人類最初の紙 パピルス に えんぴつくんの足跡が!? ナゼ?
  ミステリーサスペンスシリーズの幕開け!?
  「鉛筆くん」堂々のシーズン2 突入!!

  「我、書く ゆえに 我、想う!!」

  ますますワケわからなくなってきたぞ――!へ to go!! だよねっ!


 (お知らせ) 連載数ヶ月にして
 『鉛筆くん』の作者 テガ―ム・ヨルノ氏の
 !!サイン会決定!! 15日午後二時より。
  筆箱書店にて。
  マスコットキャラ えんぴつくん・消しゴムさんの
  登場あるかも!? ねーよ。









 




  


自由詩 鉛筆くん。。。。 Copyright ヨルノテガム 2009-05-19 01:28:02
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