ペンギンは空を飛びたいようです
こめ

分けもわからず

戦いの中で消える灯を眺めて

そこから沸き上がる

闘志の前に話し合いど意味をもたなかった

わからずやのペンギンは

空を自由に飛ぶなどといった

たわいのない妄想を

頭の中で再生中

潜むのは絶対的な驚異

シンガタインフルエンザみたいな

今もっとも危ない場所を

かけぬけていきたい

脈を刻むリズムマシーン

形あった世界の模写

そこには蒼い星はなく

ただ巻き込まれる渦のような

淡い幻想の螺旋があるだけ

奪い合うのは互いの命

僅かな速度で

それでもなびく髪の毛を

むすびなおす

ゆっくりと開く両方瞳は

死んだ魚のような目をしていた

わからないのはただ

今いる場所が中心なのか

それとも終心なのかってことです


自由詩 ペンギンは空を飛びたいようです Copyright こめ 2009-05-17 01:14:29
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