セイウンスカイ
佐々木妖精

仮に我々は静止しているとして
それでも地球は回っているのだろうか

仮に地球が回っているとして
我々が静止しているのだとしたら
動いているのは夕食
カツオ本来の旨味をたっぷり含んだ味噌汁

仮に我々は静止していて
地球は回り
カツオが巡っているのだとしたら
静止しているのは海
彼等が創り出す潮流

仮に我々は海と共に静止していて
地球とカツオだけが巡っているのだとしたら
誰がタタキを欲しているのか

仮にも我々は動作しているのだ
走っているのはターフ
淀を貫く新緑と突き放された    馬群
芦毛の超特急 セイウンスカイ

仮に私が静物だとしても
ノーカウントで着地したい
蹴りあげられたいたい裸体が
きみのたてがみに埋もれ


自由詩 セイウンスカイ Copyright 佐々木妖精 2009-05-14 19:13:09
notebook Home