ここは海
猫のひたい撫でるたま子


ひとり航海にでる 

一双の沈没船が蜃気楼のように浮かんでいる 

カジもブレーキも効かない

カジもブレーキも最初から付いてなんてなかった

でもここは海

塩辛い海水を飲みすぎて鼻が利かなくなる

でもここは海

広い世界を見てみたいのは

いつかを永遠に変えてゆくため


自由詩 ここは海 Copyright 猫のひたい撫でるたま子 2009-05-13 08:10:17
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