Dies Irae ディエス・イレ
瑠王
朝はとっくに過ぎてしまった
もう落ちているのか、昇っているのかさえわからない
空への落下
それは終着点のない落下
愛は慎ましくて脆い
また別の愛はあまりに壮大で狂おしい
ひとつひとつの罠に丁寧に
嵌
(
はま
)
り
私の人生は踊る
私達の
晒され頭
(
しゃれこうべ
)
はいつだって
虚
(
から
)
の鳥篭にとらわれたまま
しかし心配することはないさ
すぐにわかることだから
救いもなければ滅びも、またないということが
壁をたたいて
人々が陰気で冷ややかな祈りを捧げる
隣の世界に耳をすませば
自由詩
Dies Irae ディエス・イレ
Copyright
瑠王
2009-05-11 17:18:50