『摩耗カタルシス』
Leaf
サイケデリックな朝焼けにくるまれながら
春先賑わう潮騒と
柔らかに靡く飛沫の行方を
粒羅なその瞳で追いかける童心を忘れないでおこう
そこに巌として存在し
晒され削られ続けた岩壁のように生きるは挺身の美徳
大人になるということ
それは感受性の鈍化を享受することなのか
さぁ凪に向かおう
さぁ潮風の尖端に当たろう
泳ぎ疲れ
歩き疲れ
立ち止まったなら
我が身啄む凛々しい海鳥の嘴に委ねよう
そして少しずつ・・・
少しずつでもいいから
殻は破られていけばいい
あの吐息は戻っては来ないのだから
今は紺碧の海と紅の朝焼けとが入り混じる断崖の先端に立ち
さあ、跳ぼう
さあ、跳び込もう
そして
凪に向かおう
潮風の尖端に当たろう
トルネードな夜の帳が明けるちょうどその頃
サイケデリック・リーフ・ショアで
BGM:Reef/Waster