もう遅いだろうけれど
蝶澤

私を忘れないでいて、どうか

この囲まれた世界の中、どこかにいるのだから

もう結ばれなくても

あの美しい奇跡を忘れないで



私はもうこうして生きていくのだから

だからどうか

悲しくなんてないんだから

あの夕闇に包まれていたら私は生きていける

これ以上愛する術を知らないまま

近づけない貴方の背中を焼き付け続けるのよ



今は他の誰かにしわを緩めているのですか?

・・・

まだ空をにらみ続けているのですか?


自由詩 もう遅いだろうけれど Copyright 蝶澤 2009-05-08 19:49:36
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