あたまのなか
つゆ

くるくるの髪型になったの。
羊の毛みたい、そう言ってわたしの髪をもてあそんでくれたらなおうれしい。

雨の日は耳に栄養剤入れて散歩に行くの。
シャッフルして流れてくるお気に入りの音たち。

途中で本屋へ寄って、長居するの。
目的じゃない階にも行っちゃおう。読書欲がわいてくる。
ムラムラ……いや、メラメラだ。

通っていた予備校へ足をのばす。
何も変わっていなかった。ここにいても予備校生に間違われるかな。
いける気がする。一人にやり。

ここまで来ると地下鉄じゃなくてバスで帰る方が便利だね。
待ち時間にさっき買った本を読む。
影響された。日記を再開しようかな。

帰りは何時?と彼女から連絡が入る。
しまった、家についてからそのことに気づいた。
別にあなたは気に留める風でもなかったけれど。

梅酒とワインで乾杯。
以前悪酔いしたことを思い出し、今回はちょっと慎重に。ちびちびと。
氷が溶けて薄味に。

今日のお風呂はちょっと憂鬱。
くるくるが取れないか心配なの。

夢で会えますように。羊とあなたと手を取り合ってダンスしたいの。
私の髪、ほめてね。









自由詩 あたまのなか Copyright つゆ 2009-05-06 02:23:12
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