大後悔時代
あ。
生きることは
漂流することだ
海路は
はっきりと見えるものではなくて
だから時々迷ってしまったり
沈んでしまいそうになる
大波にさらわれたら
口からぷくぷくと細かな泡を吐き出し
出来るだけ脱力して
浮き上がるのを待つしかない
いつの間にか
知らないところを漂っていると
嘆いても悔やんでも
元の場所なんてもう忘れたよ
ぼくたちは
生きている限り漂流だ
迷ったことを悔やんでいるのもまた
ひとつのさざ波なんだ
自由詩
大後悔時代
Copyright
あ。
2009-05-05 11:45:53