街と空と喫茶店とお爺さんとコーヒー
こめ
ふるびた喫茶店で飲むコーヒーは
なぜかいつも飲むコーヒーとは
全く違う味がしたんだ
人が全くいない地で
ただあるのは風化しボロボロになり
今はその姿をひっそりと
浮かべいつかまた戻ると待つ
廃墟の数々
枯れ葉が風に吹かれカラカラと
大地をいどうしていった
富と栄光が栄えた時代は
いつも祭のよいに毎日が賑やかで
活気ずいていたけど
残酷なことに時は流れる
一人また一人てこの街をでていった
そして残ったのはかつての名残と
僕と喫茶店のお爺さんだけだった
いつからか僕は毎日喫茶店に足を運び
今にも壊れそうな店のなかで
コーヒーを飲み風情のある街を眺め
軽いジャズが流れる店内で
お爺さんとともにゆっくりとながれる時間を楽しんでいた
もしこの街がまた過去の様な姿に戻るのならば
と毎日いやしない神にねがんでいた
この街はいったいどこにゆくのだろうか
考えても結局わからなかった
ただ僕はこの街とこの空と喫茶店とお爺さんとコーヒーさえあれば
あとは何もいらなかった