さよなら
夜桜華月

心の何処かで
気づいていた
その刻がいつかは来ると

もう 無理かも知れないと
気づいていたのに
それが怖くて
見ない振りをした
大丈夫 大丈夫
何度となく自身に言い聞かせた
そうでもしないと苦しくて
自分が自分でいられない
そんな気がした


やがてその刻は来た
ずっと前から
わかってたはずなのに
どうして何も変えられなかったのか
自分が自分で嫌になる

けれど
もう どうしようもない
戻ることは出来ないと
知っているから


だから
云うのは 一言だけ
さよなら


自由詩 さよなら Copyright 夜桜華月 2009-05-04 07:34:26
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