春の陽気に小春日和の日を思い出す
ルナ

シャボン玉
悲しい歌とお母さんが教えてくれた
風々吹くな壊れるな
虹色に揺れながら
くるりと回って
弾けて消えた

洗濯のりを入れると壊れないよと
お父さんが教えてくれた
だからね
みんなで100円ショップに
洗濯のりを買いに行ったんだ
もう夕方で
危ないからって
みんなで手をつないで行ったんだ

お父さんが作ったシャボン玉
手のひらに乗せても壊れない
ふーって吹いたら
びよんと伸びて
ついっと手から離れたよ
風もなくて
壊れずに
茜色の空に吸い込まれて
どこまでもどこまでも
どこまでもどこまでも
見えなくなって
その先に
一番星が光ってた

明日も晴れだね

そうつぶやくお父さんの
ズボンをギュッて握ったの


昔々の思い出
一番星
今日も綺麗だったよ
お父さんも見てくれたかな?


自由詩 春の陽気に小春日和の日を思い出す Copyright ルナ 2009-05-03 19:52:40
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