鉛筆くん。。
ヨルノテガム







   「忍者えんぴつくん」  作 鉛筆くん



 ボクが赤ペンでマルをつけようとすると、
 サッと 
 えんぴつくんが入れ替わっている、驚愕の黒マル!

 葉書きに筆ペンで宛名を書こうとすると
 えんぴつくんが筆ペンを押しのけ ふと気づくと
 右手におさまっている、愕然の下書き!

 公営ギャンブルのマークシートを塗る簡易ペンシルが
 ボクの右手にだけ 堂々とアニメえんぴつに
 化けている! ボウ然の恥ずかしさ!

 習字の筆がえんぴつくんに!!

 禁煙パイポでさえ えんぴつくんに!!

 ノイローゼになりかけた(ボク)を決定的にしたのが
 昼の弁当をえんぴつくんとえんぴつくん(分身の術)で
 全部平らげてしまっていたことだ!!!
 まだキレイな割り箸(割られていない)を横目で
 確認したとき ボクの口から、助けてくれ
 勘弁してくれよ えんぴつくん! と思わず声が漏れた

 その日の夜、(ボク)は酒場へくり出しオシャレなバーの
 一角でしこたま酒を飲んでしまっていた
 すると気が晴れて えんぴつくんなんて何のことは無い
 ただの下らないえんぴつではないか 怖れるなんて
 馬鹿げている、どうにかしてたんだ とヤケに楽しくなり
 横にいるイイ女とダーツに興じた
 ナカナカいい勝負でまわり 女と今晩付き合うのはどうだ?
 と最後の一投にそれを賭けた
 見事! 逆転で真ん中に命中してやった!
 興奮して言い寄ると 女はあきれて指差している
 振り向くと
 もちろん、盤の中心にはえんぴつくんが刺さっている




 ブルッちゃったひとは 次回も見逃すな!
 えんぴつくんの変化(へんげ)はまだまだ続く!
 
 次回「えんぴつくん、いちごに恋する」

 甘酸っぱい あの頃へ to go!!






自由詩 鉛筆くん。。 Copyright ヨルノテガム 2009-04-26 18:44:59
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