意味/印象
るか

     




     ふかい 
     眠りの 底で、 
     燻っている 火 
     が あり、
     仄かな 
     匂いを かいで、
     きみは 
     眠りの
     なかで 眠る。


     時が 去る 風と ともに、
     眠りについて 
     音も ない部屋、
     きみは 誰もいない 寝台で、
     目覚めてしまった 子のように
     唯 愁う 
     眠りよりも 静かに
     戦争は 開始される。


     声が 求める 喉を 
     耳は 捜して いた。
     橋のうえに
     佇む 人の
     叫喚 
     にも 
     音は なく
     光は 溢れ 


     河、
     流れの意味を問うている、河
     風は どこから やって くるかと、
     問う 風の 
     追憶の 
     ように、
     ( 定めの 時に 
       きみは 向かい、)


     けして しられぬ 
     意味への 
     渇え の
     ために、
     

     眠りの 底で 火は けぶる
     きみは 眠りの なかで 眠る。
























自由詩 意味/印象 Copyright るか 2009-04-23 12:57:37
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