蝶の羽根なかの青空
草野大悟

目を凝らせば
ほら
どこにだって
青空は
蝶の羽根のようにひらひらと
舞っているし、
掌にすっぽりと納まる
幸せの尻も
なんだか春めいて
キェルケゴールを足蹴にしている



目の前のくそにまみれた人の不思議は
とても愛らしい形で
陰毛をそよそよと風にゆらして

ああ

きょうはなんてイイ日だ
きみといっしょだぞ

ぶらんこにのって拘縮の鋳型とびこえようよ



三輪車に乗って
焼きいも買いに行こ



梅干しの種のなかみはピーナッツだよ当然
ゼラニュームはどんな金属か分からないけど

きょうは
きょうも

羽根に青空をひめて蝶は舞い

ぼくらが何度も再生しているかもしれない

この★なんてとうに無いかもしれない

そんなところに行くのかもしれないけれど


いいよね


さかな


いるか

そしてなによりも・・・

あっ
★のおむつから噴出する糞尿まみれの青空


自由詩 蝶の羽根なかの青空 Copyright 草野大悟 2009-04-21 01:14:45
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