蝶の羽根なかの青空
草野大悟
目を凝らせば
ほら
どこにだって
青空は
蝶の羽根のようにひらひらと
舞っているし、
掌にすっぽりと納まる
幸せの尻も
なんだか春めいて
キェルケゴールを足蹴にしている
ね
目の前のくそにまみれた人の不思議は
とても愛らしい形で
陰毛をそよそよと風にゆらして
ああ
きょうはなんてイイ日だ
きみといっしょだぞ
ぶらんこにのって拘縮の鋳型とびこえようよ
ね
三輪車に乗って
焼きいも買いに行こ
ね
梅干しの種のなかみはピーナッツだよ当然
ゼラニュームはどんな金属か分からないけど
きょうは
きょうも
羽根に青空をひめて蝶は舞い
ぼくらが何度も再生しているかもしれない
この★なんてとうに無いかもしれない
そんなところに行くのかもしれないけれど
ね
いいよね
ね
さかな
ね
いるか
そしてなによりも・・・
あっ
★のおむつから噴出する糞尿まみれの青空