ぎんだら
あすくれかおす



キューボルト
クレゾール
アルコール
買いもの 
必要なもん 電話にメモ
充電切れたらもう読めんくて
いみないな
だから覚えてるところまで
キューボルト(電池)
クレゾール(アルコール)
アルコール(同義)

><><

もうそれ以上は近づかないで
はぎしりしながら抜刀しそう
大事!思いざま 切り捨ててしまう
じぶんが女で
女が海なら
潜水艦の窓にヒビ
じぶんが部長で
部長が森なら
ざわめくばかりの会議はさぼる
部下の林にぜんぶたのんで
(林は草木にぜんぶたのんで)
森は屋上で昼寝する


もう ほうき
ほうき、ほうき
やるせなくなった星屑みたいに
明暗 点滅すらほうき
もうこれ以上
きみ詩にのたまうことなかれ
もうこれ以上
むやみに独歩しないで
またたかないで(またたたかいいかないで)
よろこび(だって)
かなしみ(だって)
ぜんぶのきぶんが
落下→経口


さよなら全部のシンメトリー
不揃いになった髪型でぼくら
バイバイしちゃえば またまっぷたつ
逆転!
満塁!
さよなら!
さよなら!
必要なもん 買いにいこ
クレゾー
アルコー
語尾のマジック
ポイント不足


おとこのこのこついてきて
偶然のちに不一致で
女や部長はヒビわれて
そんなときいつも鳥真似しては
つついとついつい
ついばんだ実を
ひどく冷静にながめるね
その眼差しがやさしさを
問わズがたリを産みだして
偶然のちに一致して
シンメトリーが/帰着する


それってきっと
きせてきてきなんだ
なんだって
きせきてきなんだ
きせき、きせき
そうやって
ただしくもくりかえし
まちがいながらもくりかえす
きてきなんだ
ぼくたちは


ついばんだ実を
手に取ろうとせずに
じっとながめている
やがて想念が
すすぎ運動をはじめて
ぼくは跳ね飛ばされて
spnするspnする
すべての/場生む/空辺に
ひろがる年月どんどんかさねて
みずみずしいまま ぼくたちの
季節をすがすが くりかえそう


納戸のにおいを持ち帰り
ぼくの残像は窓際にのこし
星の年輪を模写してみよう
そうして映し/出されるものは
枯れにも割れにも充ちたヒビ
そいつはきれいできたなくてって
そればっか言うしあわせで
未来はいまだにあとかたもなくて
ぱぱままみきまきかこみくげん
家族の呪文を口ずさんでる
お腹がすいたら春もぎんだら
夏までまてずに夜のさんだる
なんぜんべんでも
なんまんべんでも
みずみずしいまま遊ぶ人たちの
抜刀思想を/くりかえそう





自由詩 ぎんだら Copyright あすくれかおす 2009-04-17 20:51:35
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