置いてけぼり
つゆ



あなたを置いてきてしまったことに気づいた。


いつも当たり前のように側にいたから、なかなかその事に気がつかなかったのだけれども…

だけどなんでだろう、一緒に居ないという事実に心持ち肩が軽くなった。

潔癖症だとかいう理由で手をつないだことはなかった。
その代わりにいつも私の手首掴んでた。
程よい締め付けと束縛。

しっかりもののあなたは、うっかり者の私にいつも注意してくれてる。

学校行く時間だよ、お昼になったよ、授業始まるよ、電車の時間だよとか。

だけどどうしよう。
今日はあなたが居ない。

授業中も手首握られたままだと困るんだけど、常に一緒でずっと一緒でたまにうんざりする時があるけど…
多分今日がそんな日。

でもやっぱりあなたいないとやってけない!


明日は忘れずに身につけるからね、腕時計。


携帯写真+詩 置いてけぼり Copyright つゆ 2009-04-16 22:45:01
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