象牙の塔を倒す
狩心
目が16個に増えた
少年が
身体を32等分にして
吠えた
言葉なんて裏切り者だ
回転する中華テーブルの上で
ケーキになる少女に恋した
その瞬間に少年は骸骨になってタクシーに乗った
掛け離れていく恋は
いつか再会する為の輪廻転生
だから死んだらいい
友達の心臓が踊り始めた
俺達は円周率のように割り切れない
リターンする度にブレーキとアクセルを間違えるジェットコースターFuck
弾けるボールに焦点を定めよ
それを追いかけて交差点に飛び出してきた少女
瞬間と瞬間が恋する
爆破されるタクシー
上昇する赤い風船
静止する時間
固まった地面に
広がるケーキの破片
回転する真空
折れた知能は千手観音
俺達のボディをレンタルする空
部屋の異臭を掻き消す為の消毒!
地球の壁が崩れたらいい
脳味噌は奥まで使う
洞窟に隠れた原始人を見逃すな!
象形文字にStay
居たいならここに居ろ
誰もお前を泊めない
ボリュームを上げる事を忘れるな
お前の弾倉は常に空っぽだ
友達を百人に増殖させて
口から花を咲かせてもいい
その際
友達の体内は腐葉土で埋めておけ!!!
震える身体は前後動作
性的衝動に逃げるな
辞書の文字を全て消して
自分の手で書き換えろ
それが空白
沈黙の歌だ
純粋な血に飢えた獣が徘徊する都会
それに乗って風を斬る処刑台が時代
時代を超える為に
俺達は細胞を電子にする
花火は儚い
黒に勝る色
ビルよりも高い
屋根の上をへのへのもへじ
案山子のように飛行
俺達の腕は地平
そして片足しか必要ない!!
最後なんて無い
俺達が原因の連続
物語は必要ない
俺達はそれよりも速い
君の背中が見えてきた
近付いていく恋は
生きるということ
もっと続けたい
セカンドシングル
それは破裂
産めなかった子供
トイレに行くな
全ての毛穴から吐き出せ
Enjoy Stay
俺達の噴水
象牙の牙の中の牙に
野生の象の泣き声を聞いた
俺達の心は音の中に溶けない
音を弾いて飛翔する
水面の円周率
口が火傷して包囲する
家の中に爆弾
そしてメロディ
貴方の事が忘れられない
だから俺達は二階から飛び降りる
月は海老のように逃げる
無人の車が走り続ける
慣れていく音に飽き飽きしたろ!
混ざる恐怖は爪を裏返す為
俺達のカーブは瞬きを高速化する
映写機の如く時代を分割する
Enter
改行は許されない
数珠繋ぎのように御経だ
首を絞めろ
全身に生える毛!!
俺達の草原に踏み込むな
地面は無く全てが空白
ふさふさしたお前のモヒカンの中に眠る
少年を覚醒させろ
太陽に手が届く
三重奏だ
獣に食われる少年
その屍が少女だ
メロディは破綻する
赤子が戦闘機に乗ってミサイルを撃ち続ける
空白に乳房が揺れて
そこに赤い血だ!!!
俺達はランダム 神出鬼没
時代を超えて恐竜と戦う
ケータイ電話からビーム
宇宙船は耳を削ぎ落とすカッター
フライパンの上でダンス
優しい君の子守唄が
蜘蛛に食われる真実
蟹股でミニスカート
俺達は赤い鳥居 神聖な
純粋で白いパンティから 液晶画面を取り出してやる
砂嵐は内臓の一部
伸びる爪がジェットコースター
火山灰が咲き乱れ
関東平野を本州から切り離し
独立国家としてやる
全てを終わらせてやろう
水に安らぐ国家を
経済が竜巻ならば
テレビの電源を消そう
震える足から剥き出しの骨だ
それを舐める少女が
円周率を数え始める
裂けていく舌は蛸の足だ
何処かの新興宗教が崇拝するのは死んだ肉片だ
国境を越えて歩く君
そんな愛が俺達は欲しい
指差す事は基本だ
俺達には応用が足りない
俺達の中にあるのは感想
間違いだらけの呼吸器
処女膜の恐怖
そしてけたたましい親子喧嘩
リンボーダンスで地平線を潜る前に
その上をヴァンパイアが飛翔する
唾を吐くタイミングを間違えるな
卵がゆで卵になった
水面に浮かぶ少年の変死体
影は優しい
いつも見守ってくれる
核ミサイルみたいに
ヘッドホンみたいに俺達を愛して
全てを忘れないように無意識に刻む
鏡が反射する闇
俺達は宇宙じゃない
俺達は宇宙に殺された神
お母さんが「今日の料理は何にしようかしら」と数千万回口ずさむ
だから子供達は自分に手錠をかけて
効き目のない錠剤を飲み込んでスペースシャトルになる
膨大に掛かる費用は国の破産 全て借金 大地に
貸した貸してない貸した貸してない その上を綱渡りするピエロ
肌は全て漂白剤で蒸発
大気の中に混ざる夕焼けの素顔
意識は朦朧となり
脳は溶ける
ゾンビの楽園
そこで思い出す三重奏 竜巻
俺達は指先で泣く
ピアノの鍵盤で階段を構成し
挨拶の度に骨を折る アマゾン川流域
俺達のお臍に ピラミッドが出来たら
人間辞めても
いいかもしれない
腹筋を繰り返す
落ちる頭が金に負けないと
雄弁な思考よりも
死後硬直の筋肉を信じてる
力が入らない
その時に友達が出来る
全てが背筋と腹筋の繰り返しだった
この腕立て伏せで恋人を救う
数列の中に溶ける俺達の残像
もう語る事はない
言葉は裏切るばかりだ
影と実体が重なる
その時に獣が生まれる
それを抱きしめる
俺達は振り返らない