奥主榮氏への個人的恨み言
白糸雅樹

「世界と自分の間の信頼関係を確認したい」(そのためには自分の肉体が損なわれても良い)といった覚悟で公演に臨んだ表現者の姿勢が、

だとぉ!

ちきしょぉ、「確認したい」だぁ?
俺が、生活のなかで満たされない部分を舞台で満たそうとしていると思っているわけかよ!
舞台で「確認行為」なんかをすると思っているわけかよ!
おめぇが俺をどの程度に評価しているのか、よっく判ったよ!
ぜったい忘れねぇぞ!

そりゃー俺は依存度が強いよ。
すぐに泣くよ。人に頼るよ。
だけど、日常生活と舞台は違うだろ? それを混同する程度の奴だと俺を思っていて、
不特定の客になぐさめてもらったり支えてもらおうと期待する程度の奴だと俺を思っていて
しかもそれを誉め言葉であるかのように公の場所で言うのかよ
この侮辱は忘れねぇぞ。

だから、おぼえとけ
いつか、そんなこと夢にも言わせねぇような舞台をやってやる
一年先か、十年先か、もっとかかるか、
だけど俺がおめぇにぐぅの音も言わせねぇ舞台を見せるまで
死ぬんじゃねぇぞ
事故死だろうと病死だろうと許さねぇからな
先に死にやがったら地獄まで化けて出て上演してやるからな

おぼえとけ。

                    2004.08.26


自由詩 奥主榮氏への個人的恨み言 Copyright 白糸雅樹 2004-08-26 04:36:22
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