モノクロとメザイク
aidanico

シャツはばっちりと糊のかかったものしか着ない
髪を梳かしかかったりもしない
そんな行為自体がない
なんて、
ファンタジーの行き止まり
青あか黄みどり紫いろのころも
散ばった
のだ、
夏を待って脱ぎ始めた
五月

明日の境界線はグレイ
挙げたら限がない事例
まだ執拗にこだわって
ばかりいるね、きみは

シガレットケースを百個買う
其の内の七割は捨てる
残りはトイレに流す
パイプが行き詰まって項垂れる
ましてや廃盤の受難
まだ涕はこぼれ落ちない
昨日の理由が腑に落ちない
また延滞

朝潮橋から森之宮
掛かる気も無しにはらわた、
煮え切らないのは今晩の
味噌スープ
冷えた珈琲
祀られた新人
たにんのふり/が/どんどん/うまく/なって/いく/ね、



自由詩 モノクロとメザイク Copyright aidanico 2009-04-11 23:15:16
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