時計の針、十三を指す
AKiHiCo

洋碗に沈めたビィ玉
光を反射して階段を造る
其処を僕は昇ってみたい
其れだけでいい

くるくる廻ってはまた戻り
始めからやり直し
ただただ繰り返すだけ
時計の針が十三を指すまで
続ける綾取り
此処に居るのは僕独り

昇るだけ昇らされて
此処が何処かも理解出来ない儘
息つく間も無く叩き落されて
地面を這えと言うのなら
爪を立て竦んでみるのも一興

床は冷たく僕は転がり
天井に留まった蠅を凝視
お前は何を思っているのかと
心の中で問いてみる
答えなど無い返って来ない
時計の針が零を指したら

終わらない鍵盤
無限音階の迷路
ビィ玉は揺れる
洋碗の中に階段を造って
其処を僕は昇ってみたい
昼下がりの孤独


自由詩 時計の針、十三を指す Copyright AKiHiCo 2009-04-11 03:33:47
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