時計の針、十三を指す
AKiHiCo
洋碗に沈めたビィ玉
光を反射して階段を造る
其処を僕は昇ってみたい
其れだけでいい
くるくる廻ってはまた戻り
始めからやり直し
ただただ繰り返すだけ
時計の針が十三を指すまで
続ける綾取り
此処に居るのは僕独り
昇るだけ昇らされて
此処が何処かも理解出来ない儘
息つく間も無く叩き落されて
地面を這えと言うのなら
爪を立て竦んでみるのも一興
床は冷たく僕は転がり
天井に留まった蠅を凝視
お前は何を思っているのかと
心の中で問いてみる
答えなど無い返って来ない
時計の針が零を指したら
終わらない鍵盤
無限音階の迷路
ビィ玉は揺れる
洋碗の中に階段を造って
其処を僕は昇ってみたい
昼下がりの孤独