春
ふるる
ケヤキの細い枝が
少女の髪のよう
小さな若葉は髪飾り
ぬるんできた風で髪を洗う
ふりそそぐのは鳥の声
日差しはまだ弱く
スミレはまだつぼみ
ねえ、春だよ
君はもう起きた?
飛んでゆくのは桜の花びら
空が一枚増えたみたい
川はゆっくりと
水鳥の身体をあたためる
また今年も会えたんだね
遅く起きたからパジャマで昼ごはん
トーストにハチミツ
カリッサクッでとろりん
ああ、そうだった
春ってこんなだった
自由詩
春
Copyright
ふるる
2009-04-09 00:36:46