遥か
さくら

滲んだ太陽に
土手までのびた茜色
わたしたちは 何に染められたんだろう


もしも、の空を眺めていた
鏡みたいに、
あるいは透明な


空は、夕暮れ
おしげもなく跳ねる、金魚にまぎれて
湿った泥を すくう
乾いた空には必要でしょう?


すべての工程を映しているのは、水色の空
あなたの声も大事に隠れているね


もう、失うものなんてないね


みず色との境界線は
もっと、ずっと高いところで
きっと、遥かな海で



自由詩 遥か Copyright  さくら 2009-04-08 21:46:20
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