笑うしかなかった
こめ
上から見下す人の縁
下から見上げ世界の平行線
コンパスが常に真実をさすなら
僕は磁石を取り出して狂い出す
離したりきったりくっつけたり
叩いたりもんだりくみたてたり
そんな感じで出来上がった人類は
DNAという連鎖のなかでいつかは
赤の他人などいなくなる
こもった人間の基本説明書
書いてあるのは誰でもおなじことだけ
こんなことなら朝日なんて昇らなければ良かったのに
カラスはゴミ袋をあさり腐った肉をむさぼり食う
そんな野生の心がないから
今この世界は熟していく
つねに行き着く処は決まっていく
この地球を保存する冷蔵庫など存在しない
あるのは絶望か憎しみか怒りのどれか
それしか選択しがないなんて
もう笑うしかなかった