「 ころころ。 」
PULL.
対人関係としてはもう切れてるなのにどうしてこんなに気に、
金魚みたいにぱくぱくと口あけて空から降ってくるキス待ってる。
交差点で立ち止まりシマウマのふりして見えない檻を確かめ。
カタツムリのように歩みののろい呪いをかけていつか明日を許したい。
ころころがって夜が来て星たちが眼の回り方おしえてくれた。
白線の内側で待つあなた白線の外から突き落としても恋。
レーダー気分で警戒しても気が付けば抱き締められて陥落。
ゆがんだ脳みそに風船付けて飛ばしたぬるい午後のぷちてろる。
食べると取り憑かれそうで食べないと呪い殺されそうな手料理テロ。
あなたとわたしを繋げる愛の靱帯切れしまってぶらぶらラブ。
了。