kauzak

固い蕾が座っている
春の陽射しのなかで
凛として震えている

パッと咲けという人が
最近はとみに多くなったけれど
慌てなくてもいい
はずだ

じっくりと根を伸ばし
ゆっくりと綻んで咲き切る

その美しさを見守りたいと願うのは
我儘なことなのか

満開の桜
それすらも
一夜に成るものではないというのに


自由詩Copyright kauzak 2009-04-05 17:02:43
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