今から消えろ。
wisteria

私と何か黒い人のような誰かがいた。
二人は少し距離は離れていたけど、向かい合っていた。

私がふいにキスしようとした。
そうしたら、何か黒い人のような誰かは私との距離を離そうとしていた。
が、それは目の錯覚だった。
二人の距離は離れていなかった。

「キスは友達とできないんだよ」

そうあやされた気がした。
私の目が、何か黒い人のような誰かを離さなかった。


ずっと、ずっと見ている。
君がそこにいるから。


自由詩 今から消えろ。 Copyright wisteria 2009-04-04 17:14:08
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