辺境紀行Ⅰ 五首
非在の虹

過日、ヨーロッパを旅したこと、おそらく二度と行かれないだらうと、思いをめぐらすことしきり



周縁に隠遁するはたのしけれ死あり詩のありまれびとのあり



地を裂くは猛き神なれ巨大なる噛み切りし跡フィヨルド氷河



巨大なる神々を映し鏡なるスコルズビ湾透きておそろし



カルストにあれば地の岩ひつじ模し真白くかたく屠殺待つごと



辺境も恋人なれや友なれやくれかたに点く灯台あれば


短歌 辺境紀行Ⅰ 五首 Copyright 非在の虹 2009-04-02 15:47:57
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