乱詩
こめ

世界恐慌の荒波のなかで

人々は神に祈る

バカバカしくて寒気がする

どこにいった福沢諭吉

狂気の中で滅茶苦茶にされ

いくどなくとめどなく混乱

何がだめで何が正解だ

過去を振り向けばある

僕らの汚点の黒点を広げる

すれ違った人類に

僕は悪鬼を持ちぶち殺す

悪意が包むおいしそうな

スープをラッパ飲み

グネグネみまがりなさいよ

ほらその程度なのかしら

嗚咽混じりの血液の束に

滴る大きな釘

降る雨は常にボレボレ

一人一つもつ核兵器のお陰で

世界はつね爆音でつつまれ

静かな風とともに過ごす

円を書いては開いて閉じて

こっちからあっちまでの距離は

だいたいは妄想癖の弁論

生かすか生かされるのか

生きたいなら一回死んでみなさいや

そのほうためになるよ

新しい夜明けとともに赤い二つの目は

今日も人混みの中に紛れる


自由詩 乱詩 Copyright こめ 2009-03-28 19:40:13
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