桜ノ花ガ怒レル歌
非在の虹

俺は桜 吠えるぞ  
俺の下で
そんなにうるさくすると

俺がいつヒラヒラだのというた
はらはら、ふーわりひらり だと
黙れ 俺は花をつけただけだ

俺は性交の時期を 一年待って
ようやく迎えたのだ
そうよ 歳は重ねたがな

俺の好きな桜が今年はもうない
何でないのかよう分からん
彼女も確かに若くはなかった

俺は桜 吠えるぞ
そんなにうるさくすると

人々よ、それから 神様ほとけ様
俺はもう来年の花がおぼつきません
代わりの綺麗なおねいさんに
たんとお花をお付けなされ


自由詩 桜ノ花ガ怒レル歌 Copyright 非在の虹 2009-03-28 08:22:21
notebook Home 戻る