猫を描く
三州生桑

夕影は一ツや婆と懐炉猫


鶯の出鼻くじくかうかれ猫
赤むけののどで口説くや猫の恋

ふてぶてしき乳のはれなり猫の妻
呻吟やごろりと動く猫の腹


大きな顔の猫見て見ぬふり
子猫の湿り気放り出したくなる


春寒し子猫は母に会ひたいと


永き日は詩を詠むよりは画を描かん

えいやッと猫を描けば冴返る









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俳句 猫を描く Copyright 三州生桑 2009-03-27 20:30:46
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