キャラメリゼ
ゆうと
たとえば、
透明な風が吹いて
きみがぼくだよと言ったら
信じてしまいそうになる、
・
なまぬるい強風が吹く
こんな夜には
きみんちのカーテンを
ひらり、
めくってさ
・
忘れられなくても
忘れても、
きっと思い出すよ
いつか思い出すよ
たまに、
ふと、
思い出したように
胸をくすぐる
・
ねえどうして消えるの、
理由があるなら
言わなくていいよ
・
お菓子を差し出したら
きみは笑った
クッキーは好きかい
チョコレートは、
・
これはコンビニで手に入る
よくある市販のものだけど
それでもやっぱり、
ささやかでもしあわせ