春の粒子
水島芳野
枝先からしたたりそうな、
花びらの数々
春のご挨拶は
今日も僕らに、みがかれた朝をもたらそうと
せわしなく羽ばたいている。
忘れたくないものすべて
抱きかかえてなどいけない
けれど
おもいだしてみたいことは
いつまでも溢れている。
まだ怠惰な昼のゆめ
いつか鮮やかに芽吹くのなら
恐らく今宵も
君と抱きあう 夢をみる。
携帯写真+詩
春の粒子
Copyright
水島芳野
2009-03-23 19:42:01