かたつむりの栖 五首
非在の虹
梅雨前線南下せよニッポンマイマイ銀に光れり
紫陽花に雨の痕のみ印されてかたつむりなぜ隠れ家に棲む
貝を模し縞模様模し花を模し粘膜粘る雌かたつむり
銀泥の涎を垂らし歩む牡その背に昼の陽射しを浴びて
岩盤に神の指もて刻まれし銀の跡ありかたつむりの栖
短歌
かたつむりの栖 五首
Copyright
非在の虹
2009-03-23 14:28:07
縦